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訪問看護ステーションととのえ

忙しそうで話しかけにくい




ずっと前から暮らしている町やお家で、私もこのまま年齢を重ねていったら、病気や障がいがあってもそこで過ごし続けたいです。このような仕事をしていると、自分の家で、色々な人に助けて貰って生きるのも悪くないかな、とも思います。

在宅療養を支える職種や組織は、本当に多岐にわたります。地域包括支援センターや市役所・保健所などの行政組織や、介護(ケアマネージャー・介護福祉士・ヘルパー・栄養士など)・福祉(相談員・社会福祉士・精神保健福祉士など)・医療(医師・看護師・理学療法士など)の各施設の各職種・・・と、書き出したらもっとたくさんの職種の人が、在宅療養を支える為に仕事をしています。

以前、「訪問看護師との連携をどのように感じるのか」という内容のアンケートを、多職種の方にとらせて頂いて、分析した経験があります。アンケートでは、ポジティブな意見も多い中、話しの内容に専門用語が多くて分かりにくい・忙しそうで話しかけにくい・なんとなく怖くて話しにくい等の意見も見られました。

専門用語は、その職種や仕事内容によって、それぞれの分野で違いがあります。自分達が仕事上で使用する共通の用語を、他の職種の方が知っているとは限りません。分からない言葉が会話に中に入ってしまうと、相手の思考を止めてしまうことになり、コミュニケーションを十分に取ることが出来ません。どの職種の人達にもわかる言葉を選び、コミュニケーションを取ることが大切だと思いました。

忙しそうで話しかけにくいという話しは、私の母のケアマネージャーさんとの話しでも聞かれました。「看護師はいつも忙しそう。」と色々な人に言われます。実際、忙しいのは確かですが、それが周囲に伝わるほどそのオーラを出しているのは問題です。当然、利用者さんや多職種の方にもそれは伝わり、忙しそうな看護師には気後れして言い出しにくくなってしまいます。自分の忙しさは、周りの人達には関係の無いことと肝に銘ずることが大切だと思います。

行政や医療介護福祉など色々な分野の人達が、一人の利用者さんに関わりながら、地域での療養生活を支えています。それぞれの職種が、担う役割や仕事内容をお互いに理解し合い、相手の立場を思いやる気持ちで連携する事が、よいチームワークを生みだし、地域を支えることになると思います。

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