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人として人に関わる仕事(2)

訪問看護ステーションととのえ



体の動かせる部分を目いっぱい使って看護師にいたずらをしてくる身体的・知的な障がいを持つBさんという方がいました。這いながら移動するBさんがいたずらを仕掛ける看護師はいつも決まった人ばかりでした。看護師の仕事用のカートをどこかに隠したり、看護師に爪をたてたり。Bさんがいたずらをしている時はとても楽しそうでした。そしてそのいたずらを仕掛けられる看護師達はどのような人かというと・・・Bさんと接する時間が長くいたずらにも付き合ってくれる人、だめな事はだめだときちんとBさんを叱っている人でした。看護師としてだけでなく、人対人として関わってくれる看護師をBさんは肌で感じとっているようでした。

ビニールプールでキラキラした表情になったAさんや、看護師を選んでいたずらをしていたBさん。障がいを持つ患者さんから教えて貰ったことは、「疾患や障がいに関わらず、一人の人として尊厳を持って関わることが一番大切である。」ということでした。このような経験から、人と関わる仕事に就く者として、少しずつでも成長し続けていきたいと思っています。

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