top of page

ペースメーカーがやってくれてるから

訪問看護ステーションととのえ



父の体にはペースメーカーと人工肛門がありました。どちらも60歳を過ぎてからの病気で、父は落ち込んでいましたが、手術が終わると間もなく長時間の散歩に出かけるようになり、スーパー銭湯に通い、広大な田畑でお米や麦をたくさん作り、おしゃれにも気を使い、外で友人達とお酒を飲み歩き。家族から見ても人工肛門やペースメーカーがあるとは思えないくらい、アクティブに人生を楽しんでいました。父に体調は大丈夫かと聞くと、いつも「ペースメーカーがやってくれてるから」と言って笑っていました。私の子供が「自分にはじいちゃんの血が流れてるから、辛い時にも頑張れるんだ」と良く言います。父の前向きな性格と生き様が孫の心に刻まれて、まるで父が孫をあの世から励ましているようで、父の足跡を感じて嬉しく思います。”ペースメーカーがやってくれてる”という、自分のことなのになぜか他人事のように言っていた父がとても懐かしいです。

bottom of page